お久しぶりです。
前に続いてある架空シナリオの続きを書き記します。
2019年7月9日
太平洋で戦争が勃発した。
敵は開戦と同時に対衛星兵器を搭載したミサイルを発射、
多国籍軍の軍事衛星を直撃した。
打ち上げの最終段階で衛星を破壊する
キネティック弾頭が分離し、
多国籍軍の衛星に直撃。
多国籍軍の指揮系統に混乱が生じた。
多国籍軍が超高層大気を高速移動する機体を探知。
その速度は実にマッハ18
現在の航空機の9倍の速度である。
その正体はすぐに判明した。
イラン製のスクラムジェット機、
つまり高高度飛行用のスペースプレーンで、
ヨーロッパとアメリカをわずか20分で飛行できる。
幸い、多国籍軍も同様の技術を持っており、
すぐにスクラムジェット機を緊急発進させた。
スクラムジェット機は低軌道に達し、
敵が低軌道上のどこにいても、3時間以内に
迎撃できるような体制を整えてる。
スクラムジェットを搭載した機体は
マッハ25に到達するかもしれない。
時速に直すと、時速32000kmである。
これは世界最速のジェット機、SR-71の
10倍の速度である。
多国籍軍機が敵のスペースプレーンに進路を向ける。
高度160km上空で宇宙での初の空中戦となる。
宇宙であるため、反動の発生する
機銃やミサイルは使用できない。
スペースプレーンが唯一搭載するのは、
高出力兵器である。
多国籍軍機がエネルギーをチャージし、
レーザーを発射。
敵のスクラムジェットエンジンを焦がす。
頑丈な外郭を貫通する威力はないが
その必要はない。
速度が落ちさえすれば、敵は大気圏に落下する。
落下の際の摩擦熱で機体は高温に包まれる。
レーザーでできた小さな傷が拡大し、
機体は空中分解する。
多国籍軍のパイロットは素直に喜べない。
一歩間違えれば、自分の機体が粉々になって、
地上に落下していたかもしれないからだ。
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